
こんにちは。
姫路市林田町にある「段医院」院長の段秀和です。
「歩くたびに足の裏やすねが痛む」「昔に比べて、靴の底の内側ばかりがすり減るようになった」「夕方になると脚が重だるく、立っているのがつらい」このような脚の違和感や痛みを「年齢のせい」「運動不足のせい」と諦めていませんか?
実は、大人になってから土踏まずが潰れてしまう症状は、単なる形の変化だけではありません。進行すると、歩行困難や脚全体のさまざまな関節の痛みを引き起こす引き金になります。
今回は、兵庫県姫路市の段医院が、成人期の扁平足(成人期扁平足)が起こるメカニズムや身体への影響、そして日常生活へスムーズに戻るための治療法について、専門的な視点から分かりやすくQ&A形式で解説します。

子どもの頃の扁平足とは異なり、大人になってから徐々に進行する扁平足は、骨を支える支持組織の傷みが主な原因です。
1)「先天性」と「後天性」の違い
・先天性扁平足:生まれつき関節の緩さや骨の形状により、幼少期から
土踏まずが形成されにくいタイプです。
・後天性(成人期)扁平足:幼少期には土踏まずがあったにもかかわらず、
成人になってから筋力の低下や加齢、体重の増加
が原因で徐々にアーチが潰れていくタイプです。
2)大人特有の原因「後脛骨筋腱機能不全 (PTTD)」
成人期扁平足の多くは、ふくらはぎから内くるぶしの下を通って脚の裏へとつながる「後脛骨筋腱」の機能低下(後脛骨筋腱機能不全)によって引き起こされます。
この腱は土踏まずを引き上げる最も重要な命綱ですが、加齢や長年の負荷によって変性し、徐々に引き上げる力を失ってしまいます。
後脛骨筋腱機能不全(PTTD)について詳しく知りたい方はこちら
後脛骨筋機能不全(PTTD)
3)好発年齢と特徴
好発年齢:40代以降の女性に多く見られます。
初期の特徴:最初は「内くるぶしの下あたりが腫れる、痛む」「歩くと脚全体が疲れやすい」といった症状から始まります。進行すると、脚を後ろから見たときにかかとが外側に傾き、靴の内側が極端にすり減るようになります。

脚の裏は、身体全体の体重を支える「土台(基礎)」です。この土台が内側に傾くことで、その上にある膝や股関節の向きまで変わり、以下のような二次的な整形外科疾患を合併しやすくなります。

「ただの偏平足だから」と我慢を続けて適切な治療を行わないと、関節の変形が静かに進行し、長期にわたって痛みが残存する可能性がございます。

・X線(レントゲン)検査
立った状態で脚に体重をかけた荷重位での撮影を行い、骨同士の並びや、アーチがどれくらい低下しているかを正確に測定します。

まずは無理をせず炎症を抑えるために、薬物療法を行います。 併せて運動療法を取り入れ、痛みの原因となる局所への負担(力学的負荷)を軽減し、日常生活での痛み改善を目指します。
その上で、低下したアーチを物理的にサポートするために有効なのが足底板(インソール)の処方です。
当院のインソールは、患者様お一人おひとりの脚の型を採り、作製します。潰れた土踏まずを内側からやさしく押し上げ、かかとの傾きを正常な位置へと戻すことで、歩行時の衝撃を正しく分散し、後脛骨筋腱にかかる過度な負担を軽減します。
当医院の足底板(インソール)の処方について
当院では、患者様一人ひとりの脚の形や歩き方の癖に合わせた「医療用の足底板(インソール)」を作成・処方しております。
市販のクッションインソールとは異なり、医療用インソールは骨格の傾きそのものを正しく矯正することを目的としています。
型採りと作製に関して
義肢装具士と連携し、患者様の脚の正確な型を採った上で作製します。普段お使いの靴(スニーカーや通勤靴など)に合わせて調整が可能です。
※医師が治療上必要と認めた場合、各種社会保険を適用して作製することができます(一時的な自己負担後に申請いただく形となります)。


低下したアーチを自身の筋肉や全身のバランスで適切に支えられるよう、理学療法士がマンツーマンで手厚くサポートします。
当院の理学療法について
当院には、「JSPO-AT(日本スポーツ協会認定アスレティックトレーナー)」や「認定理学療法士(運動器・スポーツ)」の資格を保有する専門スタッフが在籍しています。豊富な知識と臨床経験に基づき、お一人おひとりの状態に応じた的確なアプローチを行います。
・医学的根拠に基づいた運動療法
崩れてしまった脚のアーチを支えるインナーマッスルを活性化させる
トレーニングや、緊張し硬くなったアキレス腱・ふくらはぎ周辺の筋肉を
ほぐすストレッチを実施します。

・姿勢指導・動作指導
立位姿勢や歩行時の体重移動、関節の使い方の癖を細かく評価します。
脚の一部だけに過度な負担が集中しないよう、全身のバランスを整える
姿勢指導や動作指導を行うことで、痛みの再発を防ぎます。
痛みを我慢して自己判断で対処していると、骨の変形が進んでしまうこともあります。変形が進む前に、まずは一度しっかり診断を受けていただくことが大切です。
当医院の理学療法士の活動実績について

足底の筋肉を鍛え、アーチを引き上げる力を養う「ショートフット エクササイズ」や「トゥースプレッドアウト エクササイズ」が最適です。
ご自宅のリビングなどで簡単に行えるセルフケアとして、毎日続けてみてください。
~ホームエクササイズの正しい実践手順~
・ショートフット エクササイズ

① 踵と指の付け根(母指球・小指球)の位置を変えずに、足の指の付け根を
引き寄せる
② 足裏のアーチを持ち上げて足の長さを短くする
【point】
足の指を曲げるのではなく、指をまっすぐ伸ばしたまま足裏の筋肉(足底筋群)を使ってアーチを引き上げるのがコツです。
・トゥースプレッドアウト エクササイズ

① 親指と小指を外側に開く
足の指を浮かせながら、親指を内側(反対の足側)へ、小指を外側へ
強く開きます。
② 端から順番に着地させる
広げた状態のまま、親指と小指を先に床へつけ、最後に中央の3本の指を
着地させます。
③ 繰り返す
足裏 アーチの筋肉を意識しながら、10回×3セットを目安に行います。
まとめ
大人の扁平足(成人期扁平足)は、年齢による筋力低下だけでなく、脚の裏のバランスが崩れたことで生じる関節トラブルの第一歩です。
放置すると、歩くこと自体が苦痛になり、生活の質が著しく下がってしまう原因になります。
「歩くたびに足の裏やすねが痛む」「昔に比べて、靴の底の内側ばかりがすり減るようになった」「夕方になると脚が重だるく、立っているのがつらい」このような脚の違和感や「姫路市、たつの市や宍粟市の近くで、しっかり動きを見てくれる整形外科やリハビリ対応の医院を探している」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
何か気になる症状がございましたら、お気軽に当院までご相談ください。
段医院
院長 段秀和
参考資料
一般社団法人 日本スポーツ整形外科学会 スポーツ損傷シリーズ 13.足の慢性障害
〒679-4206 兵庫県姫路市林田町林田20番地
