
「段医院」院長の段秀和です。
首を回したり上を向いたりすると痛みが走る、腕から指先にかけてピリピリとしたしびれがある、長引く頭痛や背中の痛みに悩まされている……。このような症状が続くと、「もしかして何か悪い病気では?」「このまま悪化して手術が必要になったらどうしよう」と不安な日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
「頸椎椎間板ヘルニア」は、決して珍しい疾患ではありません。しかし、自己判断で無理なストレッチをしたり、
痛みを我慢して放置してしまったりすると、神経の圧迫が進行し、将来的に痛みが残存する可能性がございます。
本記事では、兵庫県姫路市にある段医院が、頸椎椎間板ヘルニアの正しい病態から、発症の原因となりやすい姿勢不良、そして当院で行っている専門的な検査や理学療法について分かりやすく解説いたします。
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Q1)頸椎椎間板ヘルニアとは、どのような状態(病態)なのですか? |
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A)首の骨(頸椎)同士の間でクッションの役割を果たしている「椎間板」が、加齢や強い負荷によって破れ、中身の組織が外へ飛び出してしまう病気です。 飛び出た組織が首を通る神経を圧迫・刺激することで、首や肩、腕、指先にかけて激しい痛みやしびれが生じます。 |
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何らかの原因で首に過度な負担が蓄積すると、この椎間板の中にある「髄核(ずいかく)」という組織が外に押し出されてしまいます。この飛び出してしまった状態が「頸椎椎間板ヘルニア」です。
飛び出したヘルニアが、首の骨の近くを通る大切な神経(脊髄や神経根)を圧迫することで、首の強い痛みだけでなく、腕や手先にかけての放散痛(電気が走るような痛み)やしびれを引き起こすのが特徴です。

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Q2)どのような姿勢が頸椎椎間板ヘルニアになりやすいのでしょうか? |
| A)頸椎椎間板ヘルニアの大きな原因の一つが、日々の「不良姿勢」です。特に現代人のライフスタイルにおいて増えている以下の2つの姿勢は、首周りの組織に多大なストレスをかけます。 | ![]() |
・頭部前方変位
いわゆる「スマホ首」や「ストレートネック」と呼ばれる状態です。人間の頭は、体重の約10%(成人で約4〜6kg、ボウリングの球ほどの重さ)があります。頭が本来の正しい位置(耳の穴が肩のライン上にある状態)より前に突き出ると、その重みを支えるために首の後ろの筋肉や椎間板に数倍の負荷が持続的にかかってしまいます。

・スウェイバック姿勢
骨盤が前方にスライドし、バランスを取るために背中全体が丸まり、さらに頭が前方に突き出ている姿勢です。デスクワークや立ち仕事で疲れた際、一見リラックスしているように見えますが、背骨全体の自然なS字カーブが崩れています。この姿勢が定着すると、首の付け根の関節に集中的な負担がかかり、ヘルニアのリスクを大きく高めてしまいます。

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Q3)首の痛み以外にも初期症状はありますか? |
| A)頸椎椎間板ヘルニアは、いきなり激しい腕の痛みやしびれから始まるとは限りません。初期症状として、以下のような不調が現れることが非常に多いです。 | ![]() |



これらを「ただの頑固な肩こりだろう」「少し疲れているだけ」と軽視してしまいがちですが、実は神経からのSOSサインである場合があります。特に、うがいをする時のように上を向いた際や、咳やくしゃみをした瞬間に腕へ痛みが走る場合は注意が必要です。神経の圧迫がさらに進行し、手指の細かな作業がしにくくなったり、脚のつまずきやすさなどが出る前に、正しく対処していくことが求められます。
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Q4)当医院の診断・検査方法について教えてください。 |
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A)首の痛みや腕のしびれがある場合、まずは丁寧な問診と画像診断、神経学的検査を行います。筋力が低下していないか、感覚が鈍くなっていないか、反射に異常がないかをチェックし、首のどの部分の神経が影響を受けているかを細かく評価します。 |
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X線(レントゲン)検査
骨の形や並び、骨の間隔を確認するためにを実施します。
しかし、X線(レントゲン)では椎間板そのものや神経を直接確認することはできません。
そのため、より詳細な病態の把握が必要な場合には、靭帯・軟骨の損傷、神経の圧迫の有無などを見れる検査であるMRI検査を提携先の医療機関にて手配し、総合的かつ正確な確定診断を行います。
※当医院でのMRIは、他病院への「紹介」になります。
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Q5)当医院の理学療法(リハビリテーション)はどのように進められますか? |
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A)治療の基本は、安静、薬物療法、注射療法といった保存療法となります。痛みが非常に強い急性期を過ぎたら、再発を防ぎ、根本的な身体の機能を改善していくための理学療法(リハビリテーション)が極めて重要です。 |
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当院の理学療法士は、患者様お一人おひとりの姿勢(頭部前方変位やスウェイバック姿勢など)や、身体の動かし方を専門的に分析します。
当医院の理学療法について
当院には、高い専門性を持つ「日本スポーツ協会認定アスレティックトレーナー(JSPO-AT)」や「認定理学療法士(運動器・スポーツ)」が在籍しています。豊富な知識と臨床経験に基づき、患者さんお一人おひとりの身体の状態に合わせた的確なアプローチをご提供します。
・ 医学的根拠に基づいた「運動療法」
痛みの根本的な原因にアプローチするため、姿勢や身体の使い方の改善を重視しています。
頭を正しい位置で支えるための深層筋(インナーマッスル)の強化や、土台となる背骨(胸椎)や骨盤のしなやかな動きを取り戻すストレッチ・トレーニングを実施します。

痛みを我慢せず、早めにご相談ください
「少し痛むけれど大丈夫」「年のせいだから」と自己判断で放置してしまうと、知らず知らずのうちに関節や骨の変形が進んでしまうことがあります。変形が深刻になる前に、まずは一度適切な診断と専門的なリハビリを受けることが大切です
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Q6)症状悪化を予防するためのホームエクササイズはありますか? |
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A)リハビリの効果を最大限に引き出し、症状の再発・悪化を防ぐためには、ご自宅での日々のケアも欠かせません。痛みのない範囲で試していただきたい簡単な予防エクササイズをご紹介します。 |
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・チンタック(顎引き運動)
【目的】頭部前方変位の改善

【方法】
1)背筋を伸ばして正面を向き、頭全体の高さを変えずに、そのまま水平に後ろへスライド
させるように顎を引きます。(首の前に二重顎を作るようなイメージです)。
2)その状態で3〜5秒キープしてリラックスします。これを5〜10回繰り返します。
・胸郭を広げる運動(トランクローテーション)
目的:頸椎への負担を軽減

1)横向きに寝ます。下になった腕を前に伸ばし、上の脚を前に出します。
2)上になった腕をゆっくりと大きく後ろへ開いていきます。
3)無理のない範囲まで開いたら、ゆっくりと元の位置に戻します。
これを左右10回ずつを3セット実施しましょう
※いずれのエクササイズも、動かした際に首に強い痛みが出たり、腕にしびれが走ったりする場合は、ただちに中止してください。
まとめ
頸椎椎間板ヘルニアは、交通事故などの強い衝撃がない限り、日常生活における長年の「姿勢不良」の積み重ねから発症することが多い疾患です。初期段階の頭痛や背中・肩甲骨周辺の痛み、軽いしびれを見逃さず、適切な検査と治療、そして理学療法を通じた姿勢改善を行うことで、多くの方は症状の改善が期待できます。
「痛みがひかない」「しびれが気になって仕事や家事に集中できない」と不安を抱えたまま過ごし、症状を長引かせてしまう前に、ぜひ当医院を頼ってください。「姫路市、たつの市や宍粟市の近くで、頸部の痛みや姿勢を見てくれる整形外科やリハビリ対応の医院を探している」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
段医院
院長 段和秀
【参考資料】
公益社団法人 日本整形外科学会
パンフレット「整形外科シリーズ6 頸椎椎間板ヘルニア」

